お子さんの歯の健康状態を守るは、親の役目です。
歯を守るための歯みがきの習慣、歯科医院での定期的な検診、間食を抑えた食生活―
これらを親ができていなければ、お子さんにできるはずがありません。
つまり親の生活習慣がそのまま子に反映されてしまうのです。
そのためお子さんの歯の健康を考える時は、親御さんも自身も一緒に歯の健康への意識を高め、そのための取り組みを実践していかなくてはなりません。
子どもの歯は何本あるかご存じでしょうか。全部で20本あるのです(大人は親知らずを入れないと28本)。生後6ヶ月くらいから乳歯が生え始め、通常、3歳くらいまでに20本全部生えそろいます。やがて6歳くらいになると徐々に永久歯に生え変わり始めます。
大人になってから健康な歯で過ごすためには、乳歯の時からケアが大切です。そして、歯の健康は全身の健康にも影響します。お子さんの健康を支える大切な歯。乳歯のうちからしっかりケアしてあげましょう。
乳歯はいずれ永久歯に生え変わります。しかし、生え変わるのだから虫歯になっても大丈夫だと思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。乳歯を虫歯のまま放置しておくと、歯並びや噛み合わせ、顎の発達が妨げられてしまいます。永久歯が生えてきても曲がっていたり、むし歯になりやすいといったことが起きてしまうのです。
そして子どもの歯は、エナメル質が薄くて弱く、歯の表面にミクロの穴がたくさん開いています。そのため大人の永久歯に比べてむし歯になりやすいのです。将来のことを考えて、乳歯のうちからむし歯にならないようにケアを心がけましょう。
子どもの歯はむし歯になりやすいため、日頃のケアと適切なむし歯予防を行うことが大切です。
歯の定期検診や正しい歯磨きをするための指導はもちろん、フッ素を塗布してむし歯菌に強い歯質にしたり、シーラントといって溝が多く磨き残しの多い奥歯の溝を樹脂で埋めてしまう方法もあります。
もしむし歯になってしまったら、きちんと治療することも大切です。歯科治療は大人でも恐怖を感じるので、お子様にとって決して心地良いものではありません。歯医者の雰囲気になれてもらい、恐怖感を取り除いてから治療にあたるようにいたします。